健康新聞 2019年1月号

新年のご挨拶

 明けましておめでとうございます。昨年8月に開院して5カ月が経ちました。その間、約520名の方にお越しいただきました。 最近では、中学・高校生だけではなく妊娠前の栄養指導も行っています。高齢の方では、昼間の眠気があり活気のない状態にビタミンC・シチコリン点滴が 効果的で、今後、有用性が期待できるのではないかと手ごたえを感じています。 また、今月から認知症予防外来も始めましたのでご来院ください。本年も、何卒よろしくお願い申し上げます。

昨年9月からフェイスブックを始めましたので、ぜひのぞいてみてください。
 https://www.facebook.com/kumamoto.mentalclinic



パニック障害、妊活に栄養療法は有用

 30代の女性がいらっしゃいました。一昨日と昨日に動悸、息苦しさの発作が起きたので、近くのクリニックで自宅療養の診断書を作成してもらい、 漢方薬の処方を受けたということでした。これまでに貧血の指摘を受けたことがあり、来院時は顔色も青白く、鉄不足が強く疑われました。 友達に栄養療法を勧められて当院を受診されたため、栄養療法にも詳しく、「藤川徳美先生」の書籍も読んでおられました。 そして、自らフェリチン(貯蔵鉄)を検査してほしいと希望されました。栄養療法への知識がある方ですので、私の説明もスムーズに理解され、今後の予後の良好さがうかがわれました。 できれば、妊娠を望まれているとのことでしたので、古賀文敏・定真理子共著の「妊娠体質に変わる栄養セラピー」をご紹介して、 「この本に書いてあることを実践することにより発作も治まり、妊娠も期待できるでしょう」と説明しました。早速スマホを取り出して写メられました。 この熱心な姿勢から、今後は栄養療法を継続的に実践されると思います。



鉄欠乏の伝播

 イライラする、子どもに手をあげるということで30歳代の女性が受診されました。その時の顔色は青白でした。 ご本人の振り返りによると、食事内容が、朝はパンだけで、昼は食べないことが多く、夕食もハンバーガー、フライドポテトを食べることが多い状態でした。 2人目のお子さんの出産後からイライラが強まり、子どもに攻撃的になりました。ご本人は、大した理由はなく、何となくイライラするようになったとおっしゃいます。 最近は、子どもたちが言うことを聞かないので余計イライラするようになりました。出産により貯蔵鉄のフェリチンが50減ること、食事の内容などから重度の鉄・蛋白質不足が疑われました。 鉄欠乏のお母さんからの子どもも鉄不足になり、落ち着きがなく、言うことを聞かないなどの症状が目立つことが多いようです。 このように、鉄欠乏が母親から子どもへと伝播します。来院された患者さんの子どもあるいは母親の血液検査による栄養状態の評価も必要です。 したがって、一方だけではなく、両者の栄養状態が改善することにより精神状態が安定し、母子関係も良好になっていくと思います。



大人の発達障害

 11月以降、大人の発達障害、特にADHD(注意欠損多動性障害)の方がよく受診されるようになりました。 「仕事上のミスが多い」「残業してもなかなか仕事が終わらない」「時間の管理が苦手でよく遅刻する」「忘れものが多い」「ものをよくなくす」 「買う予定のないものをつい買ってしまう」「片付けが苦手」「人の話を最後まで聞けず、つい口出ししてしまう」 「小学校の頃は椅子にじっと座っていることができなかった」などとおっしゃいます。 「ミスを注意されて、それに対策を立てていても、同じミスを繰り返す」「忘れ物をしないように準備していても忘れる」 「つい○○○○してしまう」などという行動は特徴的です。 半数ほどの患者さんはネットで調べてご自分で診断していらっしゃいますので、私が病名を告げると、「やっぱりそうだったのか」とおっしゃいます。 その後、診断を確認し納得して帰られる方と治療を希望される方がおられます。 当クリニックではプロテイン強化、グルテンフリー・カゼインフリーを原則とした栄養療法を指導しますが、栄養改善による効果が現れるまでには数カ月が必要ですので、 その間は薬物療法も行っています。薬物で効果がみられる患者さんは「注意力が増して、ミスが少なくなり、上司に注意されることが少なくなった」とおっしゃいます。 その心の余裕から、栄養療法をやってみようをというモチベーションが高まり、根本的治療が期待できると考えています。



編集後記

 私は中学生頃まで、元日の朝は必ず家族全員が「あん餅雑煮」と「干し柿」を食べていました。 「あん餅雑煮」は江戸時代末期に讃岐で生まれた郷土料理ということですが、うちの家系は香川讃岐とまったく関係はありません。 今なら、なぜあん餅なのかと聞きたくなるところですが、当時はこれが当たり前、みんな食べていると思っていました。 「干し柿」の方は、その中に入っている種の数によって1年間を占っていました。数が多いと、良い1年になるということでしたが、 多かった年が良かったかどうかは覚えていません。まあ、元日のエンターテイメントの1つだったのかもしれません。 あれから40数年、私は糖質制限していますので、元日だからと言っても、とても食べれないものとなってしまいました。
さて、皆さんは、今年の元日、どんな雑煮を食べられましたか。


このページを閉じる

logo 電話番号s