健康新聞 9月号

院長挨拶

開院して1カ月が経ちました。この間、120名の患者さんにお越しいただきました。 その60%は、不眠、頭痛、吐気、動悸、だるさ、やる気のなさ、不安などを訴える20~50歳代の方で、なんと90%は鉄・蛋白質不足でした。 この質的栄養障害の改善により、困っておられた症状が良くなり、以前よりも元気に生活できると確信して、栄養療法主体の治療を行っています。



鉄欠乏の社会への影響

 鉄不足は、貯蔵鉄であるフェリチンにより評価しなければなりません。しかし、一般的にはヘモグロビンで評価しているので、かなりの鉄不足が見逃されています。 鉄欠乏により、貧血だけではなく、エネルギー源であるATPや、精神状態を安定にするセロトニン、ギャバなどの神経伝達物質も不足してしまいます。 このため、不眠、倦怠感、頭痛、うつ、不安、パニックなどの症状が起こります。

 化学肥料による土壌のやせ、野菜の品種改良により、鉄不足の人が増加しており、特に、日本では食品に鉄がほとんど添加されていないので、日本人女性の約70%は鉄不足といわれています。 さらに、精製砂糖・米・小麦粉まみれの糖質の過剰という偏った食生活のため、蛋白質不足にも陥っています。 これらを背景にして、女性の倦怠感、易疲労性、意欲低下などの症状や、うつ病、パニック、発達障害などの精神疾患、そして不妊が大きな問題になっています。 しかし、鉄分補給、高蛋白質・低糖質によりこの問題は解決できるのです。

点滴療法

 当クリニックでは、マイヤーズカクテル、グルタチオン点滴、ビタミンC点滴、ビタミンB・C点滴、ビタミンケトン治療などの点滴療法を行っています。 今回は、マイヤーズカクテル、グルタチオン点滴についてご説明します。

■マイヤーズカクテル
 アメリカのジョン・マイヤーズ医師が開発した点滴療法で、30年以上にわたり慢性疲労、ぜんそく、うつ病の患者さんに行っていました。 人間の体内に存在する栄養素であるビタミンやミネラルを体内に増やすことで、もともと持っている治癒力を高める治療法です。 患者さんの症状に合わせて、ビタミンB群、ビタミンC、マグネシウムなどを混ぜ合わせ、点滴で体内に注入します。 点滴によりビタミンやミネラルを静脈内に注入するため、サプリメントに比べて体内への行きわたり・吸収が早く、より高い効果が期待できます。

 週1回~月1回程度、30分ほどの治療となります。
 次の症状・疾患に効果的です。
  疲れやすい・慢性疲労、喘息、うつ状態、月経不順
  花粉症などのアレルギー、鼻のどの炎症、慢性じんましん
  片頭痛、繊維筋痛症


■グルタチオン点滴
 グルタチオンは強力な抗酸化作用があるため、酸化の原因となる活性酸素から細胞を守る役割があり、人間の身体をサビつきから守ってくれます。 免疫力を高め、アレルギーやぜんそくなどを抑える効果が期待できます。 歩行障害を伴う難治性の病気にも使用されており、パーキンソン病、レビー小体型認知症、進行性核上性麻痺、 筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症に効果が期待できます。パーキンソン病では、点滴後からふるえ、歩行、バランスが改善するケースもあり、通常は数回の点滴治療で効果を実感していただけます。

 週に1~2回、15分ほどの治療時間です。
 次の症状・疾患に効果的です。
  パーキンソン病、進行性核上性麻痺などの神経疾患
  疲れやすい・慢性疲労、アレルギー、湿疹、じんましん
  アンチエイジング



編集後記

 今年の夏は、酷暑、台風多発などの異常気象にみまわれました。ところで、8月下旬になってもツクツクホウシが鳴かないなあと思っていましたが、9月2日にやっとその声を耳にしました。 厳しい残暑のために今年は蚊が少ないと言われていますが、ツクツクホウシまでもが影響を受けたようです。


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